オンラインでの商品購入が当たり前の時代、消費者にとっては他社商品との比較も当たり前になりました。そんな中でECサイトに求められるのは、商品の質や価格はもちろん、決済のしやすさなどの利便性もあります。今回は、消費者に選ばれるECサイト構築の具体的な手順について、基本情報をまとめました。
ECサイト構築の6つのステップ
1. 目的設定と要件定義
あなたは、何のためにECサイトを設けるのでしょうか。例えば発注プロセスの自動化などの業務効率化や顧客の利便性向上、あるいは新規顧客開拓などの目的があるでしょう。これが以降の工程の骨子となるため、まず、目的に応じて必要な要件を明確に定義することが重要です。
2. 必要な機能の洗い出し
目的を達成するために、ECサイトにどのような機能が必要かを具体的に明らかにします。第一にユーザー視点での利便性を考慮し、商品選定から注文、決済までの流れがスムーズであることが求められます。同時に管理者の視点では、商品仕入れから受発注、在庫管理、発送までのプロセスが効率的に進められるシステムが必要です。さらに既存のシステムとの連携が可能な仕組みを構築することで、運営全体の効率を大幅に向上させることができます。
これらの機能をリストアップし、優先順位をつけて検討することで、サイトの設計や導入がスムーズに進むでしょう。
3. システムの選定〜導入
実際にシステムベンダー等に相談(発注)して選定を行います。システムをそのまま導入するのではなく、1の目的や経営計画、2の必要条件に沿ったカスタマイズが可能なシステムを提案してくれる企業を選ぶと良いでしょう。運用準備から実際の運用期間も伴走して考えてくれるパートナー企業が理想です。
4. 決済手段の選定
ECサイトにおいて、決済手段の選定はユーザーの利便性向上だけでなく、運営者にとっても重要な要素です。銀行振込やクレジットカード、各種コード決済といった多様な決済手段を提供することにより、ユーザーは自身に合った支払い方法を選べるため、購買意欲の向上が期待できます。
一方で、管理側にはいくつかの課題も存在します。各決済手段の提供会社への利用申請や手続き、決済状況の把握が煩雑になること、さらにはそれぞれ異なる手数料が発生することなどが挙げられます。また、BtoB取引の場合は請求書払い、大量注文への対応といった複雑なプロセスも考慮しなければなりません。
これらの課題を解消するためには、一括管理が可能な決済システムの導入が効果的です。効率的な運営を実現するだけでなく、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
りそなが提供する決済システムについてはこちらをご覧ください。
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5. マーケティング戦略の立案、実行
売上拡大にはマーケティング戦略が欠かせません。SEOや広告運用など、専門家に相談することでより効果的な手法が見つかるでしょう。また、データ分析を活用して顧客ニーズを的確に把握し、適切な戦略を展開することが重要です。
6. 継続運用、メンテナンス
ローンチ後は、サイトの運用状況を定期的に確認し、改善を重ねる必要があります。お問い合わせ窓口等を活用し、ユーザーのフィードバックをもとに利便性を向上させるだけでなく、新たなマーケティング施策を取り入れて集客力を維持することも重要です。また、安定した稼働を支えるためにシステムメンテナンスやセキュリティ対策も欠かせません。
まずは手を動かしてみよう
ここまでECサイト構築のおおまかな手順を紹介しました。
システム構築、導入、経営目的に沿った戦略的な運営等、専門的な知識が必要であることがお分かりいただけたかと思います。
とはいえ、コストの問題やスピード感を重要視するのであれば、まずは自社で開設してみるのがおすすめです。その上で解決しない課題が生まれたときに専門家に相談すると、的確なアドバイスを受けられ、早期解決につながりやすくなります。このようなトライ&エラーを繰り返しながら何度も修正・やり直しができるのも、ECサイトならではの特徴です。
りそなでは、ECサイトの中でも重要な決済手段の提供のほか、総合的にサポートできる企業とのビジネスマッチングのお手伝いもしています。ぜひお問い合わせください。
ECサイトに関する情報については、こちらの記事もご覧ください。
ECサイトを開設・運営するにあたって知っておきたい基礎知識~サイト運営編~
ECサイトをトラブルなく開設・運営するための法律知識
決済業務効率化及びDX活用事例について、わかりやすく資料にまとめましたのでこちらもぜひご活用ください。