採用活動に必須の求人票には賃金、休日、勤務地などの就業条件が明記されています。しかし、人材獲得競争が激しさを増す中、項目を羅列しただけの求人票では求職者の興味を喚起できません。
求職者に選ばれる会社となるためには、認知度を高め、いかに自社のファンになってもらえるかを考えることです。この考え方はマーケティングと共通しているため「採用マーケティング」と呼ばれ、最近注目を集めています。
ここでは採用マーケティングに基づき、求職者から選ばれる求人票を作成するポイントについてご紹介します。
採用マーケティングとは
一般的なマーケティングとは、顧客の特性を理解した上でニーズを満たす製品を作ったり、ターゲット層に自社製品やサービスを認知してもらったりする活動です。
これを採用に置き換えると、
- 会社にとって必要な人材が、何を求めているか把握する
- 認知度を高め興味関心を促す
- 入社することで得られるメリットを提示する
と考えることができます。具体的にどのように求人票に落とし込めばよいでしょうか。
求人票見直しのポイント
会社が求める「理想の人物像」を再確認
求人票に記載する前に、会社としてどのような人材を採用したいのか再確認しましょう。チームマネジメントを任せられ、法人営業の経験が豊富な30代男性でしょうか。それともエクセルで表計算や関数が扱え、顧客対応もできる20代女性でしょうか。年齢や性別、スキルや人物像からターゲットとする「理想の人物像」をイメージすることが大切です。
仕事や業務内容は具体的に「見える化」して記載
求職者が「この会社で働く上で魅力に感じる」ことはなんでしょうか。事業面(業績や将来性)、労働環境面(産休育休および有休の取得率、社員の定着率など)、業務内容(裁量、ワークスタイルなど)を具体的に「見える化」することが重要です。求職者がイメージできるようであれば、興味や関心につながります。
仕事の面白さ、やりがいを伝えることも忘れてはいけません。「自分もやりたい」「楽しそう」と思える要素を盛り込み、同業他社との差別化を図ることも必要です。仕事を通じて成長できる点や達成感など、自社を選ぶことで得られるメリットを伝えられるとベストです。
入社後に求める活躍やキャリアプランを伝える
求職者に対し、どのように成長してほしいのか、どんな役割を担ってほしいのかなど、求めている人材ニーズを明確にしましょう。企業が求める人物像が分かれば、求職者は自身の望むキャリアプランやマインドと一致しているかを理解した上で応募することに。結果的に企業と求職者のミスマッチを減らせ、より良い採用につながります。
求職者目線の求人票作成を
採用マーケティングの思考を取り入れて求人票を見直してみると、求職者目線に立った求人票が出来上がります。経営ビジョンに照らし合わせて考えれば、求める人材の採用にも必ず効果があるはずです。
もし、自社での採用マーケティング導入が難しい場合はコンサルティングサービスへ依頼し、戦略を構築することも検討してみましょう。
人材戦略について、わかりやすく資料にまとめましたのでこちらもぜひご活用ください。