2025年4月13日から184日間、開催される「2025年日本国際博覧会」(略称は「大阪・関西万博」)。日本で開催される万博としては、2005年の「愛・地球博」以来となります。世界中から人々が集う万博は、自社をアピールする絶好のチャンス。2025年日本国際博覧会協会に、お話を伺いました。
2025年4月から開催される「大阪・関西万博」
2025年4月13日から10月13日まで、大阪市夢洲で開催される大阪・関西万博は、現在までに約160の国・地域が参加表明をしており、想定入場者数はおよそ2,820万人という一大イベントです。
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。「2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)基本計画」では、「人間一人一人が、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を発揮できるようにするとともに、こうした生き方を支える持続可能な社会を、国際社会が共創していくことを推し進める」と、テーマについて説明しています。
※https://www.expo2025.or.jp/overview/masterplan/
万博という、日本各地はもちろん、世界中から人々が集まる国家プロジェクトですから、ぜひ企業の皆さまにも積極的に参加していただきたいと考えています。大阪・関西万博では、企業が参画できるようさまざまな参加メニューを用意しています。たとえば、多数の企業から会場整備・運営に必要な物品やサービスなどをご提供いただき、来場者が快適に過ごせる会場づくりを行います。これは、自社や商品を世界中に認知してもらう絶好のチャンスです。また、今回の万博は「交流」や「共創」もキーワード。万博で出会った世界中の企業や人との関係を強化し、さらなる自社の発展につなげていただける場だと考えています。
全国の中小企業も関われる!
2025大阪・関西万博に関連する資材やサービス、役務提供等の取引を希望する企業・団体に対して、オンライン上でのマッチング支援を行うため、大阪府では「万博商談もずやんモール」(https://www.expo-mozuyanmall.jp/)を開設しています。発注先探索とWEB商談の2つの機能があり、発注側として登録いただければ、受注者として登録されている大阪府内の中小企業の中から、万博に向けて必要な物品やサービスの調達先を探索できるとともに、ネットでスピーディーに提案や見積もりを募集することで、最適な事業者と個別に商談を実施することが可能です。
これだけの巨大イベントですから、博覧会協会や万博への参加企業、そのサプライヤー等が行う物品やサービスの調達も大きな規模になります。関西圏のみならず、ぜひ全国の企業に参加していただきたいと考えています。大阪で開催されるのだから、関西以外の企業は関わりにくいと思う方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
大阪・関西万博の「持続可能性に配慮した調達コード」とは
大阪・関西万博の開催の意義の一つとして、「SDGsの達成・SDGs+beyondへの飛躍の機会」が掲げられています。多数の企業から物品やサービスなどをご提供いただくことを見込んでいますが、これらについても環境や社会に与える影響を最小限にするなどのリスク低減を図るとともに、ポジティブな効果を広げていく必要があります。
また、大阪・関西万博でしっかりSDGsへの取り組みを体現し、それをレガシーとして未来へつなげていきたいという思いも持っています。具体的には、前述したような調達プロセスにおける持続可能性への配慮を実現するための基準や運用方法等を定めた「持続可能性に配慮した調達コード」(https://www.expo2025.or.jp/overview/sustainability/sus-code/)を策定しています。
日本国内はもちろん、海外企業のSDGsへの関心は非常に高いものがあります。大手企業と取引をしていても、SDGsへの対応が甘いと今後は取引継続が難しくなる事態も予想されています。逆に、しっかり取り組めている企業であれば、競争力を高め、ビジネスチャンスが広がることにつながると考えています。
大阪・関西万博の調達コードは、高すぎる条件にして中小企業の方々が参加できないことのないようにということにも配慮して設定されています。大阪・関西万博の物品やサービスの調達にトライする中で、自社のSDGsへの取り組みレベルを高め、将来のビジネス拡大の基盤にしていただけたらと考えています。
SDGsについて、わかりやすく資料にまとめましたのでこちらもぜひご活用ください。