事業承継のカギは、後継者と「右腕人材」の確保・育成

一言で事業承継と言ってもやるべきことはたくさんあり、十分な時間が必要です。現経営者、後継者がやるべきことをそれぞれ明確にし、早期に対応することで円滑な事業承継を実現しましょう。

事業承継の準備に必要な後継者・経営幹部育成のポイント

1. 後継者としての資質を育てる

後継者となる人物には、さまざまな経験を積み重ね、経営者としての資質に昇華していくことが求められます。業界に関する知識や業務経験はもちろんのこと、一般的な経営ノウハウや時流を読み解く力を磨くことも必要です。また、社内外のネットワークを作り、後継者がトップになったときに協業できる関係性を構築しておくことも重要でしょう。
社内だけで積み上げられる能力だけではありません。社外の先輩方や協力会社から学べることがたくさんあります。

2. 後継者自身が自信を持って承継できる環境づくり

経営者が不安を抱えていると、従業員や取引先にも悪影響を及ぼすものです。
いざというときのトラブルを避けるためにも、経営状況や課題、目標などを明らかにし、後継者がやるべきことを明確に整理しておきましょう。

また、後継者の社内での立場を明確にし、従業員との信頼関係を構築しておく必要もあります。後継者に対し従業員が不信感を抱くなどして経営が不安定になる、という例は枚挙にいとまがありません。
このように、後継者個人の努力だけではカバーできない部分も多々あります。
現経営者が前に立って「この人は自分が信頼して会社を任せる人物だ」と明言し、承継後のサポートを社内外へ働きかけることも大切なのです。

3. 後継者を補佐する人材の育成

先述のとおり、経営者にはいわゆる「右腕」となる人物が欠かせません。
後継者の経験不足をカバーしたり、良き相談相手になるなど、幅広い経験と知識が求められます。後継者育成と同時に、「右腕」となる経営幹部の育成もじっくりと時間をかけて行いましょう。

事業承継は早期に準備を!

事業承継のキモとも言えるのは、後継者や経営幹部の育成、補佐人材の確保です。また、事業の将来性や、従業員との関係づくりが課題の上位に挙げられています。

事業承継の課題

この調査からも分かるように、事業承継は一朝一夕にできることではありません。事業承継には平均的に8年程度、長い場合は10年以上かけたというケースもあるようです。できるだけ早期に始めましょう。


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開講以来、受講者総数は2,900名を超え、うち約1,030名が経営者として会社の舵取りをしていらっしゃいます。(2023年11月現在)

参加企業の声

・第31期参加者・土木工事業
「経営」を細分化して具体的に考える作業はどれも心に刺さる部分があり、講義を受けるたび、考えさせられる日々が続きました。

・第27期に従業員を派遣・建設業経営者
マネジメントスクールに派遣した従業員は、受講してから私(社長)に対する発言が変わってきました。会議のやり方を変えるなど、目に見える変化もありました。

・第35期参加者・サービス業
悩みやこまりごとの相談、新しい発想、経営者視点、自分には無い考え方など、異業種交流から得られた経験は非常に大きかったです。今後もお付き合いを継続し、さらに自分の成長につなげたいと思います。

・第34期参加者、現在代表取締役社長・卸売業
マネジメントスクール受講前は、発言はするものの経営の視点がありませんでした。それが今は目線が上がり、経営を意識したものになっていると実感しています。後継者としての気負いがありましたが、少し気持ちが楽になったような気がします。

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上記記事は、本文中に特別な断りがない限り、2024年2月16日時点の内容となります。
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